てんこもりも富山県独自の晩生品種です
「てんこもり」(富山67号)は早生の「てんたかく」、中生の「コシヒカリ」、晩生の「てんこもり」と、それまで富山県内の作付けの80%になっていた「コシヒカリ」の作付けを分散させるために開発されました。「コシヒカリ」に80%も集中していると、今後の大規模経営を見据えると限られた設備や人員で短期間に「コシヒカリ」だけの収穫をするのは困難になることから、県は収穫の分散を図ろうとしたものです。収量は「コシヒカリ」よりも高く、品質も「コシヒカリ」より安定しています。
「富山36号」を母に、茎が短く高品質な「と系1000」を父に交配されました。茎丈が「コシヒカリ」より約10cm短いので、倒伏に強く収穫量が多くなります。
「てんこもり」は成熟期が遅いため、登熟期の気温が高すぎて品質が低下する「高温登熟」を回避出来、品質が安定します。食味も「コシヒカリ」と同等に美味しく、甘く粘りがあり、ツヤツヤのご飯が炊き上がります。平成26年の食味ランキングでは「特A」を獲得しています。
「てんたかく」と「てんこもり」はどちらも富山県独自の品種でシリーズ性を持たせたネーミングになっています。「コシヒカリ」と遜色ない味でありながら「コシヒカリ」よりも低価格なのも魅力のお米ですが、「てんこもり」は富山県内のお店でもほとんど見かけません。
「てんこもり」は「コシヒカリ」よりももっちりとしていて、一つ一つの粒が立ったお米です。「コシヒカリ」のようなブランド力が無いので、価格は「コシヒカリ」よりも安く設定されていますので、とてもお買い得なお米と言うことが出来ます。
まだ、作付けが少なくあまり流通していないのでしょうか。
2018年に新品種「富富富(ふふふ)」の販売決定!
2017年に試験際場を開始。高温や病気に弱く、倒伏しやすい「コシヒカリ」の弱点を克服し、高温に強く、草丈の短い稲にしました。極上の旨みと粘り、炊き上がりは、つやがあり透明な富山の新ブランド米。是非楽しみにお待ち下さい。